458-0830  愛知県名古屋市緑区姥子山1−608        院長  広瀬 聡
ロコモティブシンドローム
東海地方も梅雨入りしましたね。今年は例年よりもかなり早いみたいです。 今日は気温も低く少し肌寒いです。体調の変化には注意してくださいね。
今日はちょっと聞きなれない“ロコモティブシンドロームについてお話します

日本も高齢化が進み、65歳以上の高齢者人口(平成22年9月15日現在推計)は2944万人で、総人口に占める割合は23.1%、2035年には33.4%と、なんと3人に1人が65歳以上になると推定されているんです。そこで、単に寿命を延ばすだけではなく、健康に生活することができる期間である「健康寿命」を延ばすことが求められているんです。
「健康寿命」は心身ともに自立して健康に生活することができる期間と定義されていて、平均寿命と健康寿命の差が、不健康な期間であり寝たきりや介護が必要な状態を表します。
この差をいかに短くするかが、高齢化が進む現在の日本における重大な課題となっています。

そこで、提唱されたのがロコモティブシンドロームです。

ロコモティブシンドロームとは主に加齢による骨・関節・筋肉といった運動器の機能が衰えることにより、日常生活での自立度が低下し介護が必要になったり、寝たきりになったりする可能性が高い状態のことをいいます。例えば、足腰が弱くなり立ったり歩いたりする移動が大変になってきた状態もロコモです。
立って歩くことが困難になると移動能力が低下し、トイレに行けなくなる、衣服の着脱が困難になるなどの日常生活のレベル低下す。日常生活レベルの低下は、「メタボリックシンドローム「認知症」を誘発する恐れもあり、寝たきり状態や介護が必要な状態になるリスクが高まるのです。

《ロコモティブシンドロームの自己診断方法としてはこれ!》
7つのチェック項目)   1つでもあったら残念ながら・・・です。

1.片脚立ちで靴下が履けない
2.家のなかでつまずいたり滑ったりする
3.階段を上るのに手すりが必要である
4.横断歩道を青信号で渡りきれない
5.5分くらい続けて歩けない
6.2kg程度(1リットルの牛乳パック2個程度)の買い物で持ち帰りが困難
7.家のやや重い仕事(掃除機の使用や布団の上げ下ろしなど)が困難

こうした危険を防ぎ、「健康寿命」を延ばすために、ロコモティブシンドロームを理解し早期に対策をしていくことが重要と考えられるのです
厚生労働省の新身体活動基準でもロコモ対策!として鑑みた身体活動指針「アクティブガイド」が発表されました。"+10(プラス・テン)"の運動ということで、今の生活から毎日10分の運動・活動量を増やしましょうということです。

詳しくは厚生労働省WEBサイトを参照してください。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002xple.html

日本人の死亡リスクの1位は喫煙、2位は高血圧、3位になんと運動不足となっているんです。いかに運動が大切なのかがわかりますよね〜。まずは今日から“プラス10”を始めましょう。
管理栄養士より