458-0830  愛知県名古屋市緑区姥子山1−608        院長  広瀬 聡
アルコール
暑いこの時期、職場でのお付き合いなどで、いつも以上にお酒の量がすすんでしまう方はいませんか 
酒宴を楽しむには、血中アルコール濃度が0.15%(酩酊初期)を超えないようにするのが大事なポイント。特に、空腹で飲み始めると、短時間で血中濃度が高くなるので注意が必要です。飲む前に、何か軽く摂っておくといいですね。

20グラム程度のアルコールを含む酒量はアルコール飲料の「1単位」とされ、“健康的な飲酒”の適量とされてます。その約3倍量が血中アルコール濃度0.15%くらいになります。

肝臓がアルコールを代謝する能力には限界があります。通常、健康な人が1時間に分解できるアルコール量は、体重1キログラムあたり約0.1グラムです。体重60キログラムの人ならば、1時間に約6グラム、3時間では約20グラムのアルコールが代謝できる計算になります。

アルコール摂取量の基準とされる酒の1単位とは、純アルコールに換算して20gです。
この1単位を各種アルコール飲料に換算すると、ビールは中びん1本(500ml)、日本酒は1合(180ml)、ウイスキーはダブル1杯(60ml)、焼酎0.6合(110ml)、ワイン1/4本(180ml)、缶酎ハイ1.5缶(520ml)が目安となります。

アルコール(g)の計算式は
お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8
例)ビール中瓶1本 500(ml)×[5(%)÷100]×0.8=20(g) となります。

血液中のアルコールは肝臓で、まずアルコール脱水素酵素などで分解されてアセトアルデヒドになり、さらに別の酵素で分解されて酢酸になり、最終的には炭酸ガスと水に分解されます。
この代謝の過程でできる「アセトアルデヒド」は毒性が強く、酒を飲んで顔が赤くなるのも、頭が痛くなるのも、このアセトアルデヒドが犯人です。気持ちが悪くなるのは、アルコールの直接作用で消化管が荒れることも原因だとされてます。
肝臓の代謝能力を超えて飲めば、翌朝になってもアルコールとアセトアルデヒドが体内に残っているので、それが二日酔いの状態に。要は、肝臓の処理能力を超えるほど飲み過ぎないことが、もっとも確実な二日酔いの予防策なのです。
とはいっても、ついつい飲みすぎてしまうこともありますよね
そんな時はハーブ系サプリメントで二日酔い対策に定評がある「ウコン」や、アミノ酸サプリメントに頼るのもいいかもしれません。必須アミノ酸の中でも、特に「アラニン」と「グルタミン」を一緒に摂ると、肝臓でのアルコールとアセトアルデヒドの分解を速めます。
もちろん、日頃から規則正しい食生活をして、肝臓機能を正常に保つことが前提ですよ。
くれぐれも飲みすぎには注意しましょうね。

管理栄養士より